アンテロープ・キャニオン(Antelope Canyon)に、2016年1月に2回目の訪問をしました。今回は、一般のツアーでなくフォトツアーに参加してみました!
2012年11月に初めて訪れた時の様子はこちらをご覧ください。
一般ツアーとフォトツアーの違い
前回、一般ツアーを利用して良かったので「Antelope Canyon Tours」のフォトツアーを利用しました。その違いを挙げてみます。こちらは2016年3月時点の情報ですので、最新情報はホームページで確認してください。
Sightseer’s Tour(一般ツアー)
- 多くの観光客はこちらを利用し、日本からのツアーでアンテロープ訪問もする時もこちらのツアーです。料金は一番良い時間帯のツアーが大人1人 $50 + ナバホ税 $8 の $58。
- ツアー全体の時間は90〜100分。実際にキャニオンにいる時間は50〜60分です。
- 三脚の持ち込みは禁止です。一脚はOK。
Photographer’s Tour(フォトツアー)
- カメラマンのためのツアーです。1日12人の制限あり。料金は大人1人 $85 + ナバホ税 $8 の $93。
- ツアー全体の時間は160分。実際にキャニオンにいる時間は120分です。一般ツアーの2倍の時間滞在できます。
- ワークショップではないのでカメラ自体の使い方を教えてくれるわけではありません。
- 三脚の持ち込みができます。というよりも必需品です。
ということで、みんなとガヤガヤ体験したい!家族連れなフォトグラファーは、Sightseer’s Tour。がっつり写真を撮りたい!場合は、是非 Photographer’s Tour を選びましょう。
Photographer’s Tour 体験記
2016年1月、訪れた日は冬の嵐が過ぎ去って2日しか経っておらずツアーそのものが行われるのか疑わしかったので、事前に天気やツアーの開催、あとは周辺道路の状況を確認しました。すると、よっぽどのことがない限りツアーは中止しないよという回答をもらったので訪れたところ、無事にツアーは行われました。しかし、当初の予約は5人だったのですが、私以外は全員キャンセル。ツアーはガイドと私の二人っきりの超VIP待遇!で、2時間を堪能させていただきました。
今回のガイドは、ガイド歴15年+カメラもかなりやるというベテランだったので、道中はカメラの話に始まり、お互いの家族のこと、日本のことやナバホのことを話ながらとかなり仲良くなりました。その彼は一般ツアーもガイドすることがあり、その時はかなり写真の撮り方を教えてくれます。スマートフォンを使っての撮影も素晴らしい腕前でしたので、別の記事で紹介します。
ツアーの流れは、まずキャニオンの入り口まで専用の車で移動し、そこからキャニオン内に入ります。経路は Sightseer’s Tour と全く同じです。しかも時間帯が重なるので、Sightseer’s Tour と Photographer’s Tour のツアー客が入り乱れることになります。しかし、Photographer’s Tour では人が写り込まないよう交通整理をしながら十分な時間をとってくれるため、ほぼ 100% 意図しないものが入り込むことはありませんでした。逆に人がいないので寂しい感じもするのですが・・・
このツアーでは絶対に三脚が必要です。というのも三脚をセットしてからの低ISO、シャッタースピード遅めの撮影が十分に可能なので Sightseer’s Tour に比べてかなり好条件で写真が撮れます。ただし、初めての場所でのぶっつけ本番になりますし、しかも結構暗い場所です。予めカメラのセッティングや操作方法の習熟、暗所での撮影経験を持って望むことを強くお勧めします。
レンズは複数用意しましたが、低ISO、シャッタースピード遅め前提ですので、明るさよりも画質が一番良い標準ズームレンズを準備するのが良いと思います。
ちなみにキャニオン内でのレンズ交換はしないほうが良いです。人が動くことで砂が空気中に舞います。砂は非常に細かく、交換時にカメラ本体に入り込む危険性があります。ペンライトをかざしてみて空気中に砂の粒子が舞っていなければ交換のチャンスです。
持ち込んだカメラと小物の紹介
カメラ
「Olympus OM-D E-M1」「Panasonic Lumix DMC-GX8」の2台。「Olympus OM-D E-M1」は手持ち撮影用、「Panasonic Lumix DMC-GX8」は三脚利用と使い分けました。しかし、9割ほどが GX8 で撮った写真でした。カメラの性能というよりも三脚使わないとまともに写真が撮れません。
レンズ
「LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7」「LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0」「LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8」の3本を持ち込みましたが、利用比率は 1:5:4 でした。
一番活躍したのは、「LUMIX G VARIO 7-14mm/F4.0」(35mm換算 14−28mm)。やはりダイナミックに写したいときには、超広角レンズが一番適していると実感しました。さらにこのレンズは28mmの標準画角までカバーできるズームレンズでもあるのでレンズ交換は最小限で済みました。
次点は「LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8」(35mm換算 24−70mm)。こちらは高画質のズームレンズ。一部を切り取って撮影するには最適で、特に接写域ギリギリでの撮影、望遠側での撮影に重宝しました。
一番利用しなかったのは「LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7」(35mm換算 30mm)。所有している中では最高画質を誇るレンズです。しかし、狭い環境で自由な移動が難しいので単焦点レンズは使いにくく、限られた時間で撮影するのには適していませんでした。
三脚
持ち込んだのはあまり日本では馴染みのない「Benro A1692TB0」。段数5段。全高は240mm〜1565mm。重さは2Kg弱のアルミ製。積載重量8Kg。
マイクロフォーサーズ機には過剰なスペックの三脚です。それほど不自由なく使うことができましたが、風がない環境なので、もっと取り回しが良いカーボン製の軽い三脚を持ち込む方が良さそうです。
この三脚は一脚にもなり、重量もあるので別のシチュエーションでは重宝しました。
バッグ
「Lowepro Transit Sling 250 AW」を使っています。大きいバッグは狭い空間では使いにくいですので、このバックの大きさは最適でした。
その他
- LEDペンライト。手元を照らすため持ち込みましたが、ほぼガイドのペンライトの明かりを使わせてもらいました。
- 手袋。冬は手袋以外にも防寒は必要ですが、今回は指先が切れている手袋が重宝しました!
まとめ
アンテロープ・キャニオンは、フォトツアーで写真三昧という楽しみ方もあります。是非、挑戦を!
最後にちょっとしたお得情報。フォトツアーは1日1回、一番写真に適した時間に行われます。つまり、一般ツアーを選ぶときはフォトツアーの時間と重なる時間帯を選択するのが一番良いということになります。チェックしてみてください。
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