「アンテロープ・キャニオン」がいちばんの見所であるのは間違いないのですが、ペイジ周辺には、ちょっとした見所もあります。前回は「レイク・パウエル」を見下ろす高台を紹介しまたが、今回はもう少し有名な場所「ホース・シューベンド」を紹介します。
2012年11月と2016年1月の旅で訪れました。



夕焼けを見る場所としては?
2016年1月に訪れましたが、その時は夕暮れを見に行きました。晴れた良いコンディションだったのですが、寒かったです。日が照っている間は良いのですが、暮れてしまうと一気に気温が下がります。ダウンジャケットを羽織っていって正解でした。
地平線に太陽が沈んでいく様子は圧巻。そして太陽の光の強さによって岩の色がドンドンと変わっていく様子も大自然ならではの光景でした。
写真撮影する場所としては?
多くのカメラマンが訪れる場所です。この日も10人程が三脚を立てて夕暮れ時のホースシューベンドを撮影していました。
私は、夕日とホースシューベンドを写真に収めるために、まさに「馬の蹄」の形にコロラド河が蛇行していることがわかる場所に三脚を立てて、超広角レンズをセット。夕日が落ちる場所を予想しながら調整しました。
後から気がついたのですが、夕日を正面に捉えるよりも、太陽が直接入らない方向に回り込んで夕日が渓谷に斜めに差し込む場所の方が良かったかもしれません。下の写真の右上にカメラマンがいる場所がいいかもしれません(怖すぎですけど・・・)。ただ、この場所だと蛇行している様子は撮れませんので、何を撮るかというので場所は変わってきそうです。

三脚を設置したすぐ先は1000m程の垂直な崖なので、足を滑らせたら命はありません。風の穏やかな日であったもののあまりに怖いところだったので、設置した後のカメラの操作は全て遠隔で行いました。訪れる際は、風の強い日には絶対に無理をして渓谷を覗き込まないようにしてください。結構な犠牲者が出ているポイントです。
いよいよ、日が落ちる瞬間。地平線は太陽の光で白く、渓谷は影になり黒く、普通に写真を取ってしまうと白黒の写真になってしまいました。そこで、HDR写真が作成できるように、明るさを変えた複数の写真を撮っておきました。

日が落ちた後、地平線はわずかにオレンジ色に染まり、影になった渓谷の岩の色は少しピンクや紫色を帯びます。その時が一番綺麗にホースシューベンドを撮ることができました。

ホースシューベンドを完全に収めるには35mm版換算で20mmより広い広角レンズが必要かと思います。実際に活躍したレンズはこちらです。
まとめ
ペイジから非常に近いですので、ぜひ、アンテロープ・キャニオンを訪れた時には立ち寄って見てください。開けているので夕日を見るには絶好の場所といえるでしょう。