私のレンズ – LUMIX G Vario 7-14mm/F4.0

マイクロフォーサーズのレンズを揃え始めて、まだカバーできていないのは超広角。使用頻度は一番低いだろうということで購入をためらっていました。

しかし、このレンズ、発売から6年ほど経っても全然価格が落ちないし、中古でもあまり出回っていません。さらにアメリカだとマイクロフォーサーズのレンズは非常に高価。どんなカメラグッズもほぼ手に入る「B&H」では、$949.99。高すぎる!

ということで、2014年11月、日本に帰った時についに痺れを切らして購入してしまいました。実際に使って感じていることを評価・レビューしてみました。

特徴

広角側の7mm(35mm版換算14mm)は、人間が意識して見ている範囲を超えています。目の前に広がる景色を余すことなく切り取ることができるのですが、このレンズを通して見る世界は人が意識しているものとは少し異なる世界、ある意味自然ではない世界と感じました。 あまりに広い範囲が映るため撮ろうとは思っていない余分なものがどんどん映りこみますし、独特の歪みがあるので(これが自然な世界でないと感じる原因?)、考慮に入れないと不自然に歪んだ写真になってしまいます。最近、この歪みを生かして建物を対象に撮るという場面で面白い絵が撮れることがわかってきました。しかし、人物をいれた構図や縦方向の構図は試行錯誤中です。 撮像面から25cmのところから撮影が可能なので、カメラを構えてレンズから物体まで17〜18cmまで近寄れます。かなり至近距離からの撮影ができるので、近影と遠影の対比を生かした撮影もできます。 一筋縄ではいかないこのレンズ。今まで以上にどのように何を撮るのかを考えさせるレンズです。 いつも勉強させてもらっている「studio9」さんの記事「これで大丈夫!超広角レンズのパースの仕組みと使いこなし。」が、非常に参考になりました。被写体が画面の外側から中央に向かって収束する。画面の端の方が大きく、中央は小さく収束する。ローポジションでの撮影。。。これらのことを知ってから狙って撮れるようになってきました。

レンズとしての機能は?

OM-D E-M1 に装着しての利用時においての評価です。

  • ピントは高速で迷いは感じられませんし正確です。
  • 光源を入れるとフレア、ゴーストは出るものの許容範囲です。紫色のゴーストが盛大に出るという記事もあって心配していたのですが、今の所そのような経験はしていません。確かに紫色のフレアが出ますが、撮り方を工夫すれば抑えられます。癖を掴むためにはたくさん撮るしかないです。
  • フレア、ゴーストは太陽だけでなく比較的弱い光の電灯でも発生しますので、夜景を撮る際は注意が必要です。
  • 写りはシャープで色のりも良いです。
  • 大きさは 「Lumix G X VARIO 12-35mm F2.8」より少し大きい程度。このサイズのレンズを5〜6本も持ち歩けというと辛いですが、1〜2本ならば問題ないです。また大きさの割には軽い(約300g)です。

気をつける点は?

  • 前玉がむき出しなのですがフードが固定されている為、フィルターの装着はできません。扱いは他のレンズより慎重に。
  • 開放(F4.0)で使うと画像の周辺部が暗くなりますが、F8.0まで絞れば気にならなくなります。

ライバルのレンズとの比較は?

マイクロフォーサーズの超広角レンズの選択肢は、このレンズ「Lumix G Vario 7-14mm F4.0」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6」「Kowa PROMINAR 8.5mm F2.8 MFT」になるかと思います。

最終的に「Lumix G Vario 7-14mm F4.0」を選択した最大の理由は画角の広さ。広角での1mmの差は大きく、もっとも広く写るという理由で選択しました。あわせて画質は「M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6」より優れているとの評価もあり、安心して選択できました。

購入時点では「Kowa PROMINAR 8.5mm F2.8 MFT」は発売されていなかったので選択肢として考えなかったのですが、同じ理由で現時点でも選択肢にはならないと感じます。やはり画角ですね。

カメラへ装着したイメージ

Panasonic Lumix GH3のような比較的大きなボディのカメラに装着した時は、全く違和感ありません。Panasonic Lumix GX1でもレンズの方が大きくなってしまいますが、それでもまだ違和感なく使えました。普段は OLYMPUS OM-D E-M1 に装着していますが、こちらもホールド感で違和感ありません。

GH3 に装着
GH3 に装着
GX1 に装着
GX1 に装着
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