2021年6月9日「LUMIX G9 Pro」の新しいファームウェア(バージョン 2.4)が公開されました。バージョン 2.0 以来の大幅機能向上となります。
本機は発売開始から3年以上経過しているのですが、それでもなお性能向上のためのファームウェア更新を無償で提供するのは素晴らしいとしか言いようがない!
目玉は「AF機能強化」ですね。デジカメで最も重要な機能ともいえるオートフォーカスの精度が上がることは全てのユーザにとって良いことですので、今回のファームウェア更新はすべきでしょう。
更新内容とレビュー
早速更新をしてみましたので、内容の紹介とレビューです。
AF機能強化
- 頭部認識に対応し、認識機能強化により追従精度が向上した「リアルタイム認識AF」
- 「1点AF」設定時の自動認識AFに対応
この2つはかなり強力なアップデートです。
ある人物だけをピンポイントで狙う時「1点AF」をよく使いますが、被写体である人物の動きによってはピントを見失うことがありました。今回のアップデートで「1点AF」で更に「人物判定AF」が設定できるようになり、さらにその「人体判定AF」の精度そのものが今回のアップデートで強化されているおかげで、明らかに狙った人物へのAFの食いつきが良くなりました。
運動会の望遠で我が子だけを狙う場合に重宝すると思います。これまで人物認識は通常AFモードでしか利用できなかったため、そのモードで狙っていると複数の子供に反応してしまってピントが違う子に移ってしまうことがありました。一方「1点AF」だと動きによってはフォーカスを見失うこともあり、一長一短だったので、次回からは「1点AF/人物認識あり」を使うことでしょう。
フォーカスの設定画面で、人物認識あり、人物・動物認識あり、認識なし(これまでと同じ)の3つのモードが選べます。
動画機能の利便性向上
- 動画記録中の赤枠表示
- 動画縦撮り判定
地味なアップデートですが「動画記録中の赤枠表示」は安心です。
動画ボタンを押すと「赤いRECマーク」が画面上にはでるのですが、今回のアップデートで画面全体に赤い枠が出るようになったので、非常にわかりやすくなりました。
メニュー設定で「動画記録中の赤枠表示」を「ON」にする必要があります。
まとめ
「LUMIX GH6」の発売を控えているタイミングでの今回のアップデートには驚きました。LUMIX Gシリーズはこれで終わりなのでは!?との憶測もありますが、次の機種もいいものであって欲しいと願うばかりです。