2015年4月21日、渋谷・道玄坂に再上陸するタコスが有名なメキシカンファストフードチェーン「Taco Bell(タコベル)」のオープンを記念して、ここ南カリフォルニアのメキシカンフードの状況をまとめてみました。
流石にメキシコが近いということもあり多くのメキシカンレストランがあり、ファストフードから高級レストランまでサービス形態は多種多様なお店があります。今回はファストフード、ファストカジュアルに分類されるチェーンを集めてみました。
タコベルをはじめとする南カリフォルニアで見かけるメキシカンフードチェーン
タコベルはメキシカンファストフードチェーンを取り上げている記事や調査で常に話題になるアメリカでは有名なファストフード店です。親会社はKFC(ケンタッキー・フライドチキン)とピザハットと同じ年間売上130億ドル超の巨大企業 Yum! Brands, Inc.(ヤム・ブランズ社)。なので、ケンタッキーとタコベルのメニューが同時に注文できる店舗もあったりします。
本社は日本人も多く生活するIrvine(アーバイン市)にあります。高速道路沿いから見える普通のビルにオフィスを構えています。となり町のLake Forest(レイクフォレスト市)には競合のメキシカンファストフードチェーン「Del Taco(デルタコ)」も本社を構えており、火花を散らしています。
さらに、メキシコ料理の領域でも「ファストカジュアル」が勢いを増しており、ここ数年の成長株で大人気の「Chiptole(チポトレ)」は、店の作りがスタイリッシュ、勿論、素材の鮮度や味も良くビジネスマンに人気です。
アメリカ西部限定で店舗は少ないものの、最近のある調査で、にわかに信じられないのですが「Chiptole」を抑えて満足度トップとなったメキシカンファストフード「Rubio’s(ルビオ)」。
缶詰は使わない、冷凍食品を使わない、ラードを使わない、添加物など使わない。。。という健康志向の「Baja Fresh(バハ・フレッシュ)」。
タコスというよりもチキンメニューが目玉のメキシカンフードチェーン「El Pollo Loco(エル・ポヨ・ロコ)」などなど、、、
恐らくハンバーガーショップに引けをとらないくらいに数があり、熾烈な戦いが繰り広げられています。
チェーン以外にも独立系の店は多く、現地人に言わせればチェーンで成功しているところは既に「アメリカ人に味を合わせたメキシカン」という人もいます。
ちなみに筆者のお気に入りはフィッシュ・タコスが看板メニューの「Rubio’s」。凄い美味しい!というわけではないのですが、必ずフィッシュ・タコスがあるので肉々しいファストフードばかりのアメリカにおいては貴重な存在です。
どれくらいのお店があるのか?
どれくらいの店が近くにあるのかなと思い、OC(オレンジ・カウンティー)南部の店舗分布をマッピングしてみました(店ごとにフィルタリングできます)。
「Taco Bell」「Del Taco」「El Pollo Loco」はかなりの店舗数があり、車で15分圏内に行けるところには必ずありそうな感じです。
「Chipotole」はそれよりも少ないのですが満遍なく店舗があります。元々他のファストフードチェーンだった店舗に入っているケースもあり、新しい店が多いので勢いを感じます(今回の調査で初めて見つけた店舗も多い!)。
「Baja Fresh」「Rubio’s」の店舗数は少ないです。
ショッピングモールに併設されている事が多いのですが、同一ショッピングモール内で複数のメキシカンフードチェーン店があるので戦いは熾烈です。
日本でタコベルは受け入れられるのか?
メキシコ料理は美味しいことは美味しいのですが、皆同じ味に感じてしまうところ(特にファストフードで提供できるメニュー)があるので習慣づけて食べられるかというと。。。アメリカに住んでいるにもかかわらず週1回で食べるというようなことはありません。中毒性ならばハンバーガーの方があるかなぁと感じます(もちろん、個人の好みによるところですが。。。)
もう一つは食べ方が難しいところ。ハンバーガーこそ既に食べ慣れた日本人ですが、タコスは食べ方が難しい!私も綺麗には食べられずに中身がポロポロとトルティーヤからこぼれてしまいます。。。ハードシェル・タイプのトルティーヤを使ったタコスは皮がパリパリと崩壊するので、更に難しい!でも、周りを見るとメキシカンたちですら綺麗に食べれていない(失礼)ので、そういうものなんだと思います。ということで華麗に食べるのは至難の業ですので、日本人にあった食べ方指南やパッケージや包装に何らかの工夫があると嬉しいですね。
本当は様々な種類のサルサ、シラントロ(パクチーのこと)をはじめとする野菜を自分で好みで追加できるような「サルサバー」があると嬉しいのですが。。。
さぁ、日本で「Taco Bell(タコベル)」は受け入れられ定着するのでしょうか!?非常に楽しみです!
ウェブサイトもまとめてみた
食事の記事のくせに写真がすくないのが寂しいのでウェブサイトを見てみました。
どこのお店も「Location」情報を一番わかり易い位置に配置しています。お客さんが必要とする情報はまずはこれでしょう。どこもちゃんと整備されています。
「Del Taco」はクーポンを全面にオーソドックスでわかり易いです。「Taco Bell」は黒基調でメニューが映える配色がされています。「Rubio’s」は売りである海産系をアピールするコンテンツで特徴づけしています。「Chipotole」は店舗同様のカラーリングとスタイリッシュな今風のウェブサイトで、オンラインでの注文も可能となっています。同店はケータリングにも力を入れていることが伺えます。
「Chipotole」以外のウェブサイトはモバイル対応済みで、「Chipotole」はオンラインオーダーが可能なアプリを提供中です。