前回のミラマー航空ショーの情報に引き続き、2015年のショースケジュールに沿って見どころを紹介です。
午前の部
8:15 AM にゲートオープンし、9:00 AMから午前の部が行われます。午後からのメインイベントの前座といったところでしょうか。
Patriots L-39 Jet Team
午前の部最後のプログラム。会場に到着した時にはすでにデモが始まっていました。このチームは民間のアクロバットチームでカリフォルニアに本拠地をおいています。
L-39という比較的小さく古い飛行機を使っていますが、パイロットは元ブルーエンジェルスやカナダ空軍を退役した人達で構成されているため腕はピカイチ。スモークに色が付いているのが特徴です。
午後の部
12:00PM からメインイベントである午後の部が始まります。式典があった後、プログラムが続きます。
Golden Knights Parachute Team
遥か上空からパラシュート部隊がスモークを炊きながら降下してきます。
Marine Air-Ground Task Force Demo (MAGTF)
ブルーエンジェルスとならび見どころの一つ。作戦を模擬的に再現するデモで、火薬を使ったパフォーマンスもあります。飛行機、ヘリコプター合わせて10機以上が登場し、最後には地上部隊も登場するので見る方も大忙し。見所たくさんですが、会場内には解説のアナウンスが流れてますので次に何が起こるのかはなんとなくわかります(爆音で聞き取りにくいですが・・・)。
このデモの目玉はF/A-18 ホーネットによるベイパーコーン。飛行機が音速いわゆるマッハのスピードに近づく時、飛行機の周りに傘状の雲が発生します、それがベイパーコーンと呼ばれるのですが、それを観客席の眼の前で発生させてくれます。今回2回チャンスがあったのですが、両方とも長い時間雲がつくられなかったため写真には収められず。。。
Sean D. Tucker, “Oracle Challenger”
複葉機による曲芸飛行。上空でエンジン止めてみたり、きりもみ落下してみたり、地表ギリギリを高速で通過しながらフラッグを切ったりと、単機で見せる技は凄まじいです。
Breitling L-39 Jet Team
フランスから馳せ参じた民間のアクロバットチーム。アメリカ各地でのパフォーマンス遠征中でこのエアショーにも参加。同チームは日本でもアクロバット飛行を披露しています。飛行機はL-39を使用。7機編成の綺麗なパフォーマンスに見応えありです。 1日で3つのアクロバットチームのデモが見られるのは今回だけかもしれません。
Shockwave Jet Truck
ジェットエンジンを搭載したトラック、当然見た目も派手です 。最高時速600kmを超えるとのことです。燃費とかエコとか全く気にしてません・・・
F-35 Demo
最新鋭の F-35 の飛行デモ。3年前に訪れた時は F-22 のデモだったので進化してますね。この飛行機動きが恐ろしい。上空では超高速で急上昇、急旋回とめちゃくちゃな運動性能を見せた後、低空では空中で停止して旋回してみせたり、そのまま真下に降りてきて、その後、垂直に飛んで行ったりと、完全にSF映画に出てくる動きをする飛行機です。
調べてみたらどうやら今ある色々なタイプの飛行機をこの F-35 に更新しようとしているらしく、色々な要望を取り込んだ結果こうなったらしい。
U.S. Navy Blue Angels Fat Albert C-130 Demo
最後のブルーエンジェルスデモの前に、ブルーエンジェルス隊を支える Fat Albert C-130 のデモ飛行。遠征時にクルーや整備員を載せて飛ぶそうです。派手なカラーリングが好きです。
U.S. Navy Blue Angels
最後はなんといっても一番の見所ブルーエンジェルス。5機の現役戦闘機 F/A-18 ホーネット によるパフォーマンスは圧巻。大きな飛行機にもかかわらず、スピードは速く、動きも多彩です。技の魅せ方はうまく観客席を取り囲むように四方八方から飛行機が飛んできます。解説のアナウンスが次の技の名前や「次はサイドから飛んで来るよ!」と次々と教えてくれます。
カメラな話題
ショーの撮影は殆どを「Olympus E-M1」+「LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm」で撮影し、途中、広く空を捉えるために「Lumix G X Vario 12-35mm」に切り替えたりしました。
青い機体に青い空、ある程度予測はつくものの高速に動く物体ということで、枠は捉えられてもピントが追いつかないです。「Olympus E-M1」のコンティニュアス・オートフォーカス(C-AF)で迷うことが多々あり苦労しました。
ブルーエンジェルスは観客席の目の前を飛んだり、大空いっぱいにスモークで描きながら飛んだりするため、望遠レンズだけでは対応できずオールレンジ対応可能なレンズが必要です。感覚的にはフルサイズ換算で30mmから600mm相当をカバーできるレンズが必要。レンズ交換している暇は無いので恐らく2台持ちじゃないと全てのケースに対応できない・・・。
次回はビデオ撮影メインにしてみようかと考えています。