「Panasonic LUMIX GX8」は新たな機能として「星空AF」が搭載されました。これは星のような小さな光に対してもピンポイントでピントが合うという機能です。このような機能が搭載されているということは当然星空の撮影でも大丈夫ですよという自信の表れ。早速、長時間露光の性能を確認してみました。
長時間露光とは
星空の光は弱く、写真で捉えるためにはシャッタースピードを極端に遅くする必要があります。イメージとしてはシャッターを切る「カシャ」という普通の音が「カッーーーーーーーシャ」となり長時間シャッターが開きっぱなし(露光したまま)になります。これが長時間露光です。 長時間露光では様々な要因で写真にノイズが乗りやすくなります。以前「OLYMPUS OM-D E-M1」と「Panasonic LUMIX GH3」で比較しましたが明らかな違いがありました。
Panasonic LUMIX GX8 検証
前回同様、レンズを外してボディキャップを装着。星空撮影をするシチュエーションに似せて、露光時間15秒に固定し、ISOは800、1600、3200、6400(新)と変化させました。さらに長時間ノイズ低減機能のON/OFFを切替、計8パターンを撮影、RAW画像で保存しました。Lightroomで露光量+1の調整のみを行いフルサイズでJPEGに現像、その後、600×600ピクセルで切り取って並べてみました。 完全に真っ黒な写真になればなるほど優秀と評価できると思います。比較のために以前検証した「Panasonic LUMIX LUMIX GH3」も掲載しています。
1. LUMIX GX8、長時間ノイズ低減OFF
ISO1600までは、ほぼノイズはありません。ISO3200でも問題ありません。ISO6400になると流石にノイズが目立ちますがそれでも等倍で見なければ許容できるかもしれません。
全般的にGH3と同性能ですので、長時間ノイズ低減機能をOFFにして星空撮影をしても問題なさそうです。理想的な結果です。
2. LUMIX GH3、長時間ノイズ低減OFF
3. LUMIX GX8、長時間ノイズ低減ON
長時間ノイズ低減機能はGH3と同様の処理のされ方です。自然な処理といえるでしょう。
4. LUMIX GH3、長時間ノイズ低減ON
まとめ
イメージセンサの高画素化によっても性能劣化することなく「Panasonic LUMIX GH3」同等もしくはそれ以上の結果です。
映像素子の画素数が増えても性能を保っているということは、相対的に見ると進歩しているといえます。