カメラを所有すると必ず悩むのがカメラバック。用途に応じて複数もつことも少なくないですし、カメラごとに揃える人も珍しくありません。それほど気に入ったものが手に入るまでが大変です。
今回購入したのは「Peak Design」の「Everyday Backpack 20L」なのですが、この記事はKickstarterを通じて購入した経験談ですので、商品紹介は別の記事でじっくりしたいと思います。
KickStarterを利用したきっかけは?
随分前からリュックタイプのカメラバックを探していたのですが、どうしてもカメラバックっぽいデザインを抜け出したものがなく、機能も自分の望むものがないものばかり。2016年7月頃、ふと Facebookで「Peak Design」が新しいバックをクラウドファンディング「KickStarter」で応募するという広告を見てサイトにアクセス。見れば見るほど、素晴らしい!ということで申し込みました。
クラウドファンディング「KickStarter」では、25000人以上の支持を集め、目標額を大幅に超える6.5億円を調達。プロジェクトも順調に進みました。2016年12月頃には完成して手元に届くとのことだったので、今年のクリスマス・プレゼントかなぁと待っていました。
クラウドファンディングは怖くないのか?
既にKickstarterを何度か経験しましたが、Peak Designのような既に名の知れたブランドが失敗プロジェクトをするとは考えにくかったため、これまでで一番確実な申し込みでした。
Kickstarterには多くの怪しいプロジェクトがありますが、しっかりしたプロジェクトは常に情報を更新し顧客と対話しようとしています。信頼できないなと思ったらキャンセルもできます。もし初めてクラウドファンディングを利用するのであれば、この例のような確実なプロジェクトを選ぶのがおすすめです。
Peak Designの販売戦略!?
Peak Designは写真好きには知られた既に成功しているブランド。なぜ、彼らはクラウドファンディングという手段を使ったのだろうか?という疑問がありました。恐らくクラウドファンディングを使わなくても単独で商品開発できたはずです(もしかしたら本当に資金がなかったのかもしれませんけど・・・)。そんな興味もあって購入をしてみました。そして最終的に彼らはKickstarterを新規顧客のプロモーションのためと顧客対話のためのプラットフォームとして使ったのでは?とは感じました。
事実Kickstarterにおいての大成功プロジェクト(カメラバックだけ6.5億円の資金を集められるというのは凄すぎる)としてメディアにとりあげられることで、これまでブランドを知らなかった新たな顧客を獲得しているでしょう。Kickstarterのメッセージを見る限りでは応募者は世界中から集まっていました。
そして、応募者には細やかなコミュニケーションを行なっています。商品が届くまでの間、製作過程の進捗の報告、細かな機能についての説明、生産現場での様子などなど、メールや動画で20回以上のアップデートを受けました。商品ができあがるまでの過程を楽しみ、一緒にプロダクトを作っているような感覚がありました。私も完全に彼らの術中にはまり、ファンになってしまったのは間違いありません。
さらに彼らが商売上手だなと感じたのは、今回のバックパックにいろいろな付属品を追加してセット販売したこと。加えて、バッグの色・サイズ選択や送付先の住所の確認を行うメールのやり取りの中で、他にもこういう商品はどうだ?といった勧誘や既存商品の割引販売も一緒に行ったことです。
今までのインターネットを通じて商品を購入するという経験のなかで一番気持ちの良い取引であったことには間違いありません。
いよいよ商品到着!!
11月16日。香港から国際郵便で到着。さっそく開封。
その様子を「Instagram」で公開すると、アメリカの知り合いから「まだ、こっちは届いていないよ!」とメッセージ(まさか同じものを買っている知り合いがいるとは・・・)。SNSを覗いてみると世界中でこの商品を待っていた人達がSNS上で会話しているという、なかなか面白い体験をさせてもらいました。
もちろん、彼らはSNS上でもプロモーションを展開、購入者に対してハッシュタグをつけて画像を投稿するとギフト券とプレゼントを送るよ!なんてこともちゃっかりと仕掛けています。
一連の流れ、勉強させていいただきました。
さて、肝心の商品ですが・・・。別の記事で、改めて紹介したいと思います。