アーチーズ国立公園にある世界的に有名なデリケート・アーチ(Delicate Arch)。トレイルの終点、台地のてっぺんに完全に独立して立っています。2015年1月、雪化粧したその姿を撮りに行きました。この記事では、そのとき使った機材と、冬の国立公園で役立つ撮影装備を紹介します。
駐車場から1時間ほど勾配のあるトレイルを歩いて到着。この日は非常に天気がよく、トレイルの一部は凍っていたものの、アクセスは比較的楽でした(道のりの詳細はトレイル記事へ)。
使った機材と選んだ理由
このときの組み合わせは Olympus OM-D E-M1 + LUMIX G X VARIO 12-35mm / F2.8。
長距離トレイルを歩いて撮りに行くので、軽くてコンパクトなマイクロフォーサーズは相性抜群です。フルサイズ一式を背負って往復5kmの雪道を歩くのはかなりの負担ですが、この組み合わせなら身軽に動けます。標準ズーム1本でも、アーチの全景から奥の雪山を絡めた構図まで対応できました。
仕上がりを振り返ると、アーチの奥の雪山が入る構図にしたものの、もう少し空を広く入れて、上下の広がりを出してもよかったかなと反省。現地では夢中になって、つい欲張った構図になりがちです。
冬の国立公園で役立つ撮影装備
雪と氷点下、そして人工の光がまったくない環境。冬の国立公園では、街中の撮影とは違う備えが効いてきます。実際に「持っていてよかった」「あればよかった」と感じたものをまとめます。
- 三脚:朝夕のマジックアワーや星空など、光の少ない時間に低速シャッターを切るなら必須。雪面でも沈み込みにくい、ある程度しっかりしたものが安心です。
- 予備バッテリー:寒さでバッテリーは驚くほど早く減ります。満充電でも油断は禁物。予備は内ポケットなど体に近い場所で温めておくと長持ちします。
- PL(偏光)フィルター:雪や青空のコントラストを引き締め、岩肌の質感を出すのに効果的。雪の反射を抑えたいときにも。
- ND(減光)フィルター:日中でもスローシャッターを使いたいとき(雲を流す等)に。
- 操作できる防寒グローブ:氷点下ではむき出しの指がすぐに動かなくなります。指先で細かいボタン操作ができるタイプだと、シャッターチャンスを逃しません。
- ブロワー・レンズクロス:雪や霜、細かな砂がレンズに付きやすい環境。さっと拭き・吹き飛ばせる道具があると安心です。
- しっかりしたデイパック:機材+水+防寒着を入れて往復5kmを歩くので、背負い心地のよいものを。両手が空くのも雪道では大事です。
寒い時期は、機材だけでなく自分の防寒も撮影の成否を分けます。指先・足先・頭からの放熱対策をしっかりして、落ち着いて構図を決められる状態をつくっておきましょう。