ヨセミテ国立公園(Yosemite National Park)の主役といえば、やはり滝。そしてその滝を間近で味わうためのトレイル(歩道)です。この記事では、水しぶきを浴びながら登るミスト・トレイルを中心に、気軽な滝散歩から本格ハイクまで、歩いて楽しむ見どころを紹介します。距離やベビーカーの可否もあわせてどうぞ。
💡 2026年に訪れるなら:滝は雪解けの春(4〜6月ごろ)が水量・迫力ともにベストで、夏の後半には細くなったり枯れたりします。2026年は入園予約こそ不要ですが混雑が見込まれるので、人気のトレイルヘッド近くに停めたいなら早朝の到着が勝負。水の持参も忘れずに。なお冬季はミスト・トレイルの一部が凍結のため閉鎖されます(後述のリンク参照)。トレイルの最新状況はNPS公式の「現地コンディション」で確認しましょう。
ミスト・トレイル(Mist Trail)
ヴァーナル滝(Vernal Fall)とネバダ滝(Nevada Fall)へ行けるトレイルです。チャレンジしやすく、疲れたら途中で引き返すのも簡単なのが魅力。なお、ベビーカー(ストローラー)は使えません。
トレイルヘッドから、ヴァーナル滝の流れを渡る橋までは楽に到達できます(往復2.6km・約1.5時間)。

序盤は歩きやすい道が続きます
さらに進むと、徐々にヴァーナル滝が見えてきます。水量の多い時期は滝のしぶきを浴びながら進むことに。これが最高に気持ちいい! 最後は滝の頂上へ向かう石の階段を登りますが、濡れて滑りやすいので注意してください。

迫力満点のヴァーナル滝

水しぶきを浴びながら登ります
頂上には、滝に流れ込むきれいな水がたまったプールがあり、畔でゆっくりできます。ここまでで往復4.8km・約3時間のコース。さらにネバダ滝の頂上まで足をのばすこともできますが(その場合は往復11.2km・5〜6時間)、今回はそこまでは行きませんでした。
帰り道は、濡れた石段や下り階段を戻るのは危険だと判断し、遠回りのルートを選びました。少しネバダ滝方面に進み、途中からクラーク・ポイント(Clark Point)を目指して登ります。ここからはネバダ滝をはっきりと望める絶景ポイントです。

クラーク・ポイントから望むネバダ滝
その後はトレイル沿いに進み、もとのミスト・トレイルへ合流。途中、馬に乗ってトレイルを楽しむ人たちとすれ違いました。この遠回りルートだと合計6.7km・約4時間のコースになります。

馬でトレイルを行く人も
なお、冬季はトレイルが封鎖される箇所があります。詳しくはこちらの公式情報を確認してください。
ヨセミテ滝(Yosemite Fall)
アメリカで一番落差のある滝で、3段の滝から成っています。落差は合計739m。私が訪れたのは少し水量が減りはじめた時期で、夏になると完全に枯れてしまうこともあります。
ロウアー・ヨセミテ滝(Lower Yosemite Fall)へのトレイルは1.7kmのループで、30分ほどで往復可能。簡単なのでベビーカーでも行けます。最後は遊歩道を外れて岩場を進むことになりますが、滝の間近まで近寄れます。私が行ったときは水しぶきが雨のようになり、写真は諦めました。
一方、アッパー・ヨセミテ滝(Upper Yosemite Fall)へのトレイルは往復11.6km・5〜6時間の急なコース。こちらは本格派向けです。

上段と下段の滝が見えています

3段の滝が見えるポイント
ブライダルベール滝(Bridalveil Fall)
水量が多いと、水が風にあおられてウェディングのブライダルベールのように見えることから、その名がついたといわれています。駐車場から短いトレイルで滝まで行けます。私が訪れたときは水量が少なく、迫力に欠けてちょっと残念でした。
往復1.9km・15〜30分ほどの簡単なトレイルです。なお、滝の周辺は2019〜2023年の改修工事で再整備され、新しい木道(ボードウォーク)や展望デッキ、新しいトイレが設けられて、以前よりも歩きやすく快適になりました。

午前中は影になります

夕方のほうが美しく見えます
ミラー・レイク(Mirror Lake)
湖の水量が多いと、白い岩山を鏡のように映し出すことからこの名がついた湖。湖までは往復3.2km・1時間ほどのコースです。距離はありますが、ここもベビーカーを押して行けます。

水が多い時期はもっと美しく映り込みます
まとめ
歩いて楽しむなら、ミスト・トレイルは必訪。水量の多い春なら、しぶきを浴びながらの登りは一生ものの体験です。気軽さで選ぶなら、ロウアー・ヨセミテ滝やブライダルベール滝、ミラー・レイクはベビーカーでも行けて家族連れにぴったり。体力と相談しながら、自分に合ったコースを選んでください。
車で行ける展望台や、渓谷の名所はこちらの記事へ。